思考のコツ

「感情をコントール」する時に、
やってはいけない2つの致命的な思考

人間力を高める上で、「EQ」は、絶対に欠かせません。

自分の力を発揮した上で、
精神的にも余裕を持ち真の勝利を得るためには、
スキルだけでは不十分で、
EQという力にを上げることが重要です。

EQとは、よくIQと比較され、
昨今度々取り上げられます。

そもそも、IQとは、
「Intelligence Quotient」の略で、
言わずもがな知能指数を指します。

そして、EQとは、
「Emotional Intelligence Quotient」の略で、
「心の知能指数」や「感情の知能指数」を指します。

生活の中でその人が持っている力や
性質を上手く発揮させるための能力と言われています。

最近では、
「CQ=Curiosity Quotient(好奇心指数)」という、
回答がすぐに与えられない曖昧な状態にも耐えられ、
知的投資を惜しまず、常に知識を得ようとする、
能力も並行して注目されています。

これらは、人間力でいう、
「自己制御力」を高める上で、
重要な能力でもあります。

今回は、
EQの中に、
「感情をコントロールする力」というものがあるのですが、
代表的な「怒りの感情」のコントロールを例に、
EQの低い選手やコーチが、
ついやってしまう致命的な思考を2つご紹介します。

(1)「○×」思考
(2)「期待」思考

間違った思考を正しい思考に改善することで、
コーチする側も、された側も、
怒りという無駄でマイナスな時間の使い方から、
プラスでポジティブな時間の使いの使い方に変わります。

何か、みなさまのヒントになればと思います。

 

人の脳は、
ある事柄が起こると、それに対して勝手に思考をめぐらします。
その思考が、
+(プラス)に出れば、次の行動もプラスの行動を行い、
−(マイナス)に出れば、次の行動もマイナスな行動となります。

つまり、
思考によって、行動がプラスやマイナスになるということは、
思考そのものによる原因があると
考えられているということです。

その思考というのが、
ここでいう「感情コントロール」であり、
人間力でいう「自己制御力」の部分にも深く関わってきます。

マイナスな思考や感情を生じさせることは、
自分自身やコミュニケーションをとる対象に
マイナスな影響を与えることになってしまいます。

「◯×」思考

様々な選手や指導者、親を見ていると、
まだまだ多くの人が、
物事や人を○(マル)か×(バツ)で判断している場面に出会います。
こういう思考を心理学で、
『非合理的思考』(irrational belief)と呼びます。

非合理的思考(非論理的思考)は、
『自動思考』とも呼ばれるように、
本人が思考内容を検証する前に、
反射的かつ自動的に、
「自分で自分を苦しめる考え方」
頭の中に浮かんできます。

頭を抱え込む姿などが、象徴的ですね。

この『非合理的思考』というのは、
誰にでも起こり得るものであり、
本質的に
「つらくて苦痛な状況・悲しくて孤独な状況」に置かれると、
その心理状態から、
すぐには離れようとしない傾向があるようです。

 

さて、話は戻りますが、
「試合に絶対勝つよ。」という
コミュニケーションをとるコーチや選手や親は、
実は既に、この『非合理的思考』に陥っているといえます。

何が言いたいかというと、
試合に、絶対に勝つなんてことはあり得ません。
そして、負けることも十分、ありうるということです。

もちろん、そんなの分かっているし、
そんなつもりじゃという声、
聞こえてきそうですが・・・。

(すいません)

「負けると思え」ということではなく、
実は、「負けることもある」と思えたほうが、
思考はプラスに働き、勝つ確率があがるということなんです。

簡単に解釈すると、
選択することは、肩に力を入れる原因ともなり、
かえってプレッシャーを生み出す思考になるということです。

逆に、肩の力を抜き、
視点をかえ、行動にフォーカスすることが出来れば、
プラスな思考が生じるようになります。

オリンピックでメダルを獲得できるのは、
ほんの一握りのみ。
出場した選手のほとんどは、負けて帰ってきます。

オリンピックに限らず、公式戦でも同じ。
ビジネスの場面でも、営業などにも当てはまるかもしれません。

負けることを許容することによって、
実際に負けた時でも、
そのたびにエネルギーを落とすことなく、
早く切り替えて、
次に向かうことが可能となります。

負けるということを許容していないと、
負けた後に、当分立ち直れないでいることになります。
切り替えることが十分にできず、
次の試合までにすべきことが半分しか達成できず、
できないまま試合にのぞめば、
当然また負けてしまうという悪循環に陥るわけです。

プレーひとつにおいても言えます。

サッカーやバスケット、野球。
当然、絶対に決めると思ってボールを打つと思いますが、
「外すこともある」
「打てないこともある」
ということを理解出来てると、
外れた事実や打てなかった事実を受け入れることができ、
感情をコントロールできます。

人は、想定外のことが起こると、
認知するまでに行動が止まります。

外れた時や打てなかった時を想定していなければ、
その衝撃、ショックも激しく、現実を受け入れることができず、
また次の場面でも同じことを繰り返すことにもなります。

「絶対に」「いつも」「必ず」「すべて」というような、
一見完璧主義で、理想とおもわれがちですが、
それらは『非合理的思考』で、
次のステップに差し障るということなんです。

ぜひ、「言葉の選択」にも、十分気をつけて、習慣づけてみましょう。

 

「期待」思考

実は、「期待する」ということも、
『非合理的思考』の分類に入ります。

まず、次の2つの言葉を比べてみてください。

「私は、次の試合であなたが勝つことを期待している」
「私は、次の試合であなたが勝つことを信じている」

この二つの言葉を聞いて、どのように感じるでしょうか?
選手の立場になって、考えてみてみましょう。

もちろん、時と場合によるかもしれないが・・・

因みに私は、
「信じる」という言葉を使います。

もちろん、単に、言葉としてだけではなく、
今日まで積み重ねたトレーニングやあなたのもつ能力が、
最大のパフォーマンスとして発揮できることを、
あなたと同じ気持ちで信じているというニュアンスで。。。

 

実は、「期待する」というのは、
うまくいくことだけを期待するのであって、
失敗は許されないという感情を生む原因になると言われています。

指導者や親が選手や子どもに腹をたてるのは、
実は期待していることからくるということなんです。

うまくいっても、いかなくても、
選手や子どもを信じ続けること。
同じ目線で話をして、理解して、許容することが
もっとも、次のステップに進むために必要ということです。

また、
「期待してるよ」という言葉だと、
実現しなかったとき、
選手は、コーチを「裏切った」気持ちにもなります。
コーチは選手から「裏切られた」気持ちになります。

逆に、
「信じるてるよ」という言葉だと、
たとえ、実現しなくても、
本人と同じように、一緒に落ち込み、
ともに向き合うこともできます。
そして、また頑張ろうと、お互い高め合う。

そこには、落胆も、怒りもなく、
すでに次の一歩に進みだしていると
考えられます。

 

皆さんがもし、
「期待している」と思ったり、声かけようとする時は、
「信じている」と言葉を、言い換えてみてはどうですか?

肩の力が抜けて、
きっと自分のやるべきことに、
目が向けるかもしれません。

 

今日も大きな声でありがとう

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