トレーニング方法

成功を体感できない、まちがった2つの練習。

おはようございます。
今田唯仁(いまだただひと)です。

私は、とあるセミナーでつぶやいた。
「自分の成長を感じれるコツ知りたいですか?・・・秘密ですよ・・・」

注意深く聞いていた選手が、
とある大会でばったり再会した時に、
興奮して話してくれた。
「シュート成功率が、
15%が30%超えるようになったんです。
昨年は、リーグ得点ランキングで、
TOP5に入れるようになりました。」

私が、何を伝え、いったい彼が何をやったのか?
それを今から書いていこうと思います。

マルコム・グラッドウェルが、
述べた「10,000時間の法則」
というものは、簡単に言うと、
傑出した才能が現れる理由として、
練習の積み重ねを数字で表現したもの。

しかし、先にも触れたが、
当然、
練習の「内容」つまり、「質」は、
練習の「時間」つまり、「量」と、
同じくらい重要です。

「練習内容を、成果とイコールにしてはいけない。」

-ジョン・ウッデン-
米の大学バスケットボール界、“最も成功したスポーツ指導者”と形容されることもある名コーチ

確かに、練習風景の中で、
必死に選手たちががんばっている姿は目立ちやすく、
時として頑張る姿を、まぶしく輝く物体のように、
ひき込まれることがあります。

しかし、冷静になって考えてみると、
得てしてその行動が、生産的でないことを
見過ごすケースもあるようです。

同じようにウッデンは、こう伝えています。

「バタバタと活発に動いていることにだまされてはならない」

-ジョン・ウッデン-
米の大学バスケットボール界、“最も成功したスポーツ指導者”と形容されることもある名コーチ

チームやそのなかの個人を並外れてよくするには、
「よい」練習や能力開発ではなく、
「すばらしい」練習に置き換えることで、
さらに急激な成長が望めます。

1分1秒の生産性を、
いまよりはるかに高める練習。
「最高」とは、
これ以上分解できないくらい分解して、
詰めていく作業から、
計画的に戦略的に積み上げることだと
私は思っています。


成功を体感できる仕組み作り

練習は、ひとつのスキルを完全に習得できることもあるし、
まったくできないこともあります。

正しい場合も、間違った場合も、
よかれあしかれ
筋肉の記憶か思考回路に刷り込まれて、
習慣となります。

習慣化されたものは、
当然本番でも同様に実施されます。

つまり、練習で極めて重要なことは、
内容が何であろうと、

正しくおこない、
成功体験
しっかり組み込めるかだということです。

当たり前でしょ。
なんて、声が聞こえてきそうです。

私も、リアルな現場で、
直接選手へ指導することもあります。

最初から正しさを意識しないで、
自己満足で終えようなんて、
思いませんもんね。

すいません。(汗)

つまり、ここで言いたいのは、
それでも成果が見えてこないのは、

まちがった練習のほうがむしろ多いからなんです。
私も、日々振り返り改善の繰り返しです。

まちがった練習のなる原因は、
大きくわけて以下の2つがあると言われています。

(1)練習の成功率をきちんと監視していない
(2)学習曲線を急上昇させようとして、難しいことをさらに難しくする

 

さらに詳しく進めていきたいと思います。

(1)「練習の成功率をきちんと監視していない」とは?

もっともすぐれた教師は、
生徒たちが習得しているかどうかを数秒ごとに確認すると言われます。

いわゆる「理解の確認」という部分です。

理解不足を長く放置すればするほど、修正も困難になります。
だから、みな本当に理解しているだろうか?
とつねに自問を繰り返して、指導にあたっているというわけです。

選手自身も、つねに自分の理解度に対して、
「どういうことか?」「どこがわかったか?」など、
細かく分析して理解度チェックをすることが大切というわけです。

トップ1%のトップアスリートは、当然習慣化しています。
長友選手の例を出すと、
ストレッチが日課になっているのですが、
筋肉ひとつひとつと状態について、会話ができるそうです。
どの部分がどういう状態かがわかるようになったので、
コンディショニングに気を配れるようになり、
高いパフォーマンスを維持できているというものなんですね。
世界トップレベルで戦うための最低限の思考ということですね。

話は戻りますが、
練習をすることにおいて、
さらに重要なのは、
結果を確認するだけでなく、
結果にもとづいて行動をおこなさなければなりません。

つまり、ミスをしたとき、
もう一度やりたくなるように設計をすることが
とても重要ということです。

ことばがけひとつでもいいと思います。
セルフトークとして、どんなことばをかけるのか?
コーチとして、どんなことばをかけるのか?

練習における「理解習得の確認」では、
できるだけ早く、
かつ前向きにまちがいに反応して、
修正することが、
何よりも重要です。

そして、忘れてはならないのが、
「発想の転換」

そのためには、
結果をデータとして捉えることが重要です。

反復練習のやり方にも
問題があることが多いと言われます。

5つの異なるプレーが同時進行するなど、
一見効率よい練習と思われる
複雑な反復練習になればなるほど、
細かく失敗の分析が
おろそかになりがちです。

例えば、

  • シュートのとき足首がぐらついていないか
  • 膝は曲がっているか
  • つま先で立っているか

などなど。

気づけば、それらに気づかないまま、
反復は繰り返されたら、
どんな姿勢がみにつくと思いますか?

細かいこだわり、理解習得チェックを行うことは、
とても重要ということです。

(2)「学習曲線を急上昇させようとして、やってしまう罠」とは?

現在の能力より少しだけ高いレベルの練習に取り組めば、
いまやっていることの微調整ができるし、
うまくいくかどうかは確かめられます。

しかし、
現在の能力より大きく離れた高いレベルの練習では・・・

例えば、バッティングセンターを例にしたいと思います。
球が早すぎて空振りばかり続いてしまうと、
当てようと懸命になるばかりで、
できていたこともできなくなり、
あてずっぽうになりだすことってありませんか?

豪速球を打ち返そうとむなしく努力しつつ、
新たな悪い習慣が育ってしまう瞬間ですね。

認知科学者のダニエル・ウィリンガムは、
深刻でない問題に対して、
やりがいがあり、少しずつ着実に前進できる場合に、
学習はもっともはやく進み、
同じく、問題のレベルを上げ過ぎると、
学習は遅くなると述べています。
そして、
問題をゆっくりと段階的に
むずかしくしていくと、
人はそれを解くのが好きになるそうです。

逆をとると、

失敗のダメージが
大きくなることもあるということですね。
失敗すると落胆し、
あきらめてしまう。

メンタルの問題だ〜
とも言われそうですが、
仕組みそのものにも
問題が潜んでいるということです。

なんども間違えて、
なおも前進するには、
非常に大きな意思の力が、
必要です。

理想の練習の成功率

練習で成果を感じることは重要です。
しかし、その練習の成功率は、100パーセントが重要なんでしょうか?

100パーセントであれば、その練習はやさしすぎるとも言えます。
練習の目標は、
正しいやり方で可能な限りはやくできることが重要ということです。

はやくできるというのは、
試合の状況を想定してください。
クローズのトレーニングでは、
自分のペースでゆっくりとやっていることを
多く見られますが、
レベルやストレスを少し上げ、
実践の状況に近づけることは大事です。

正しくできないときに、
速度を落としてやり直す。
習熟がみえるところまで、
複雑さを取り除いて、
そこから少しずつ、
段階をあげていく。

大きな岩をコツコツと叩く。
叩きつづければ、
必ず割れます。

ぜひ、この意識を頭にいれながら、
練習を見直してみてください。

 

まとめ

トップ1%の練習において、
成功を実感し、積み上げるためのコツ

  • 成功率が確実に高くなるように練習を設計すること。
  • 「習得の確認」をすること。
    一時的に単純化し、複雑な要素を足していく
  • 「正しいやり方で可能なかぎりはやく」
    「可能なかぎり複雑なものを正しく」
    に集中して取り組むこと

 

本日も大きな声で「ありがとう」

 

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