おはようございます。
今田 唯仁(いまだ ただひと)です。
あっという間に3月も3分の2が過ぎますね。
計画通りに進んでますか?
日付感覚はとても大事です。
日本では、子どもに
「他人に迷惑をかけてはいけません」
と教える。
主体性や自主性が育ちにくい日本の文化に、
日本古来の「迷惑をかけない精神」にも
原因はあるように感じます。
もちろん、
日本古来の「迷惑をかけない精神」には、
すばらしい世界に誇る日本人らしい美徳(倫理観)でもあります。
海外の考え方も踏まえ、
日本人のいいところは、しっかり持ちつつ、
問題点をカイゼンすることが、
日本人の人間力をさらに高めれると感じます。
日本の美徳とも言える「迷惑をかけない精神」が育んだ資質
◎ 調和性
◎ 勤勉性
◎ 規律性
泥の文明ならではと言いますか、
東南アジア圏に共通する、稲作文明ならではの資質。
尊重すべき私たちのDNAです。
(他にも日本人にはたくさんのいいところもあります。)
「迷惑をかけない精神」から考えられる4つの問題点
日本古来の「迷惑をかけない精神」は、利点の陰に、
大きく3つの問題点も隠れています。
◎ 自立性や主体性が育たない
「他人に迷惑をかけてはいけない」ことから、
消極的な行動をとる傾向が多く感じます。
理由として、
「何もしない方が、当たり障りないから」
ということだそうです。
人目を気にする性質があるのもこの文化かもしれません。
学校教育でからも感じますね。
▲ これでは、自主性や主体性は簡単には、生まれない。
◎ 年間3万人が自殺する
経済的には、世界的に見ても有数な国ではあるのに、
世界的にみて高水準な自殺数。
その根底にもこの精神が働いているようにも感じます。
自分の幸せや要求を押し殺してまで
「他人への迷惑」を気にしたり、
「恥ずかしくないように」してしまう。
生きずらい社会なのかもしれませんね。
日本人は自分が危険な状態にあるのに、
遠慮してギリギリまで助けを求めない。海外の方からすると、
俺たちは助けるために待機しているのに!
自分で何とかしようとしないで、
危ないなと思ったらすぐに助けを呼ぶべきだ。
と考えの違いがあるようです。
なんとなく日本人として、
迷惑をかけることを恐れる日本人の心理状態に共感。
自分が本当に困っている時、なんとなく助けを求めづらい。
そう思うことはありませんか?
◎ 失敗を恐れる
周囲を気にするあまり、
完璧を求める傾向が、日本人にはあるようです。
私も、完璧をつい求めてしまいます。
最上思考という資質もあるのも仕方ないですが、
人の目線が気になるというのは共感しますよね。
◎ 人に迷惑をかけなければ、何をやってもかまわない精神
「別に誰にも迷惑かけていません」と
公然と言い訳しているのを、よく目にします。
この古来の精神の下にある日本の美徳(倫理観)が、
理解されない風潮と同時に、
個人の言いように使われる現代に、
価値観の歪みと違和感を強く感じますよね。
海外からみた「迷惑」に関する考え方
◎ アメリカ
アメリカでは、「迷惑とお互いさま」の論理が先行するとのこと。
自分が迷惑をかけるかもしれないが、
相手の迷惑にも許容範囲が広くなるというスタイルがあるとのこと。
いいところを伸ばす、加点方式文化。
自立心・主体性がすばらしい国において、
多少行き過ぎることもあるかもしれません。
だから、許してね。
お互い尊重しましょうね。
というところでしょうか。
◎ インド
インドでは、子どもに
「あなたは人に迷惑をかけて、
生きていかなければならないのだから、
人のことも受け入れてあげなさい。」
と教える。
有名な話ですね。
まとめ
人間力をさらに高めるためには、
- 我々日本人の特性を深く理解して、強みとすること
- 迷惑を受け入れる懐の深い心をもち、
周囲の自立性・主体性を促すこと
生を受けた段階で、必ず逆の影響が生まれます。
二対で一体という考えです。
【本日の問い】
生きているだけで、
周囲に影響を与えているのであれば、
どんな影響を与えたいですか?
大きな声で「ありがとう」